2021年10月29日|産地レポート(天津)
産地レポート2021年 唐山基地の大根が低温に遭遇して生育が止まっています
例年より少し遅れて収穫が始まったばかりの唐山基地ですが、
10月21日に突然気温が-1℃まで下がり、すっかり冬の気候になってしまいました。
下の写真は降霜で白くなった大根ですが、大根は気温が下がりすぎてしまうと
太くなる前に成長を止めてしまう性質があります。
写真ではとてもよく晴れて暖かく見えますが、大陸からの寒気団の南下が早く
例年にない寒い日が連日続いています。
下のグラフは8月からの気温推移を示した表です。
10月2週目より寒気団の襲来で一気に気温が低下しました。
また、平年の気温よりもずっと低い気温が続いているのが、お分かりになるかと思います。
通常であれば寒気の南下は遅いので、大根が成長し切って収穫することが出来るのですが、
今年は成長する前に気温が低下してしまい、大根の成長に大きな影響を与えています。
秋に収穫する大根の畑では24年間、問題なく収穫することが出来ていましたが、
今後も引き続き暖かくなることはなく、気温の低下が見込まれているため、
大根製品の供給への影響は避けられない見通しです。