2012年10月30日|産地レポート(上海)
現地レポート2012年 上海大根 産地
10月30日に三商の青首大根の基地に入って生育状況を調査しました。その結果、キスジノミハムシの被害があり、いいものを選別出荷することを断念し、大きく育てて塩漬け原料として使用する方法を採ることを選択しました。
今年は例年より早く8月24日から播種作業を行い、27日に播種を完了しました。
8月23-26日に播種した大根のキスジノミハムシ食害部分を削ってみたところ、深い所に入っているものもある。大根の収穫を遅らせて、大根の収穫量を上げて塩蔵加工を行うことにした。青首大根のこの品種は、収穫時期を遅らせてもス入りの心配は無いし、今後キスジノミハムシの食害が進む心配もない。
キスジノミハムシの防除ができなかった原因
防除の方法を聞き取り調査したところ、10月2日に1次防除をし、8日に2回目の防除を、そして14日に3回目の防除を行った。
効果があった所は、一番遅く播いて大根が小さめの時に一次防除を大根の芯葉部に使用した所だった。
キスジノミハムシの防除は、播種前後の処理と、播種後30-35日目に根の周囲土壌に確実に処理を組み合わせて実施していきます。
種蝿とキスジノミハムシでは生育適温が異なり、種蝿は低温の時に被害が出やすいし、傷時の実は虫は高温の時に被害が大きくなります。
種蝿の発生適温:20℃前後
キスジノミハムシの生育適温:20‐30℃