2011年12月02日|産地レポート(厦門)
現地レポート2011年 厦門晋江圃場視察
大雨は18日19時までに100mm以上の降雨が確認され、多いところでは140mmの雷雨を伴う暴雨があった。11月7日に晋江基地を視察した時には、生育が非常に順調で播種後55日程度で収穫できる大きさになると予想していたが、大雨で状況が一変してしまった。この雨の影響で圃場の畦に水が溜まり、場所によっては冠水し地下水位が高いところは長時間畝間や下層土に滞水していたために主根までも酸素欠乏を起こして枯死し、その部分から腐れが入ってしまう障害が発生している圃場も見られた。
雨が止んでから地下への浸透が早く大根の主根に酸素が補給されたところは被害が軽く、根系が再生し生育を再開してきているので11月22日の様相より回復してきているところもあるようだ。
今後は被害を受けて14日程経過してから、大根の地上部の成長と地下部主根の被害有無を観ながら「このまま管理して収穫を終わってから再播種すべきか、これを捨てて耕耘と畦立てをして再播種すべきか」を判断する。非常に判断に苦しむところであるが生命力を感じながら老板にはこの厳しい判断をしてもらい、播種計画と収穫予測の立て直しを予定している。