2011年06月16日|産地レポート(天津)
現地レポート2011年 唐山三商大根・胡瓜基地
露地大根は4月下旬の気温が低かったことで収穫開始時期が遅れたが、大きな問題がなく順調に生育している。ただ、6月7日に平均気温が27℃を超すなど、5月下旬から肥大期・収穫期に入った大根が23℃を超える高温に連続遭遇している。常盤胡瓜は高温で生育が進み、下方に着いた第1果が収穫できるようになってきている。管理がいい老板の圃場では主枝の誘引と、側枝の誘引が順調に進んでいるが、誘因作業が遅れている老板もある。畦の低い所に定植して、雨が降った時に株基に水が溜まる圃場が一件あったが、他の圃場は大きな問題は見られなかった。
ハウスの青首大根が終わり、露地の青首大根に切り替わっている。露地大根は4月下旬の気温が低かったことで収穫開始時期が遅れたが、大きな問題がなく順調に生育している。ただ、6月7日に平均気温が27℃を超すなど、5月下旬から肥大期・収穫期に入った大根が23℃を超える高温に連続遭遇しているので、この気温が連続出現すれば軟腐病や黒腐れ細菌病の発生の心配があることから、コサイド(銅剤で収穫時期でも使用できる)の散布をして予防してもらうようお願いした。6月下旬からは豊寧の大根の収穫が開始される予定で、それまでは唐山の露地大根の原料供給に問題ない見通しである。
5月中旬に定植した常盤胡瓜は高温で生育が進み、下方に着いた第1果が収穫できるようになってきている。管理がいい老板の圃場では主枝の誘引と、側枝の誘引が順調に進んでいるが、誘因作業が遅れている老板もある。これが遅れると後で大きく伸びてから誘因になり下位節の雌花が流果になるので早めに誘因作業を進めてもらうようお願いした。なお、胡瓜を畦の低い所に定植して根の障害を起こして樹勢が悪い大根については、生殖生長型の発育型になり、下位節に大きな胡瓜がたくさんついていることから、直ぐにこれらを収穫して樹勢の回復を図ってもらうようにした。