2011年05月22日|産地レポート(上海)
現地レポート2011年 上海大根・胡瓜基地
春の大根基地と胡瓜栽培基地を視察した。
今年の崇明島は3月3日から9日までは上海三商の農場で、トンネルマルチで播種を行ったが、高温障害があって追い播きしたために生育が遅れたことと、降雨量が少なく干燥の元気が続いていることもあって生育が遅れていて5月20日頃を大根を収穫する予定。
2011年の上海三商の基地で、四葉胡瓜を栽培している。胡瓜は4月上旬に播種し育苗したものを5月上旬に定植したものが本葉6‐8枚、草丈30‐50cmに伸びていた。胡瓜の圃場は株間に灌水をしているが、水分がまだ足りなくて乾燥気味の生長の所が多い。
干燥の土壌条件下では、胡瓜の根は土中深く入って少ない水分を吸収しようとするので、根系は土中深くに多く発達する。このような生育をした胡瓜は、収穫期に入ってから大きな雨や長雨で土中深い根が土壌水分過剰によって酸素欠乏を起こして根腐れ現象がおこり、これが晴天になって葉からの蒸散作用が大きくなったときにバタバタと枯死する、いわゆる立枯病(生理的)が発生しやすくなる。
そこで、この時期から中・表層にも根を張らせておく必要があり、このための灌水を定期的に実施してもらうように栽培者にお願いした。