産地レポート

2010年11月28日産地レポート(上海)

現地レポート2010年 青首大根 高菜 上海崇明島

11月27日に崇明島に入り、青首大根と高菜の圃場を見せていただいた。青首大根は第二回目の収穫作業をしていたが、生育の揃いが良く虫害もなく、長さもとれ一級品率が高くなっている。
高菜は、11月3-14日の気温が高めに経過したことで生育が進み、大きな株の高菜になっていた。12月上旬に漬け込みする計画だが収穫量が上がりそうだ。

1.青首大根
8月下旬-9月上旬の断続的な降雨で播種が遅れ、9月7-10日まで30畝の播種を行ったが、その後また降雨があり播種できずに、遅れて9月20日に10畝を、合計40畝播種した。このように計画よりも遅れた大根栽培の中で、株間を広げて(25?目標)大根の生育を促進する方法で播種作業を進めてもらった。
なお、更に播種直後の11-12日の降雨で発芽率が80%程度なっての条件が非常に悪い中でのスタートだったが、この30畝の大根が順調に生育して現在第二回目の大根抜き作業を進めていた。株間を広げたことで大根の生長が揃っていて、2回の収穫でほとんど80%程度の大根が抜ける状況だ。また、キスジノミハムシの防除も適正に行われ、虫害もなく長さも取れ、一級品率が高くなっている。

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2.高菜
秋穫り高菜:9月上旬播種で9月下旬に定植した高菜は、10月中旬の好天候に助けられて生長が進んだ。生育を進めたいために10月中旬に濃い液肥を施用して葉に肥料ヤケを発生させた圃場もあったが、11月に入ってから3-14日の好天にも助けられて生育が進み、大きな株になっている。欠株が出て株間が空いているところの大きなものでは3kg/株位もあり、平均で2kg?/株位になりそうだ。
高菜は葉柄部が大きく育たないと収穫量が上がらないことから、大根同様に株間を広げて栽植密度を低くした栽培と、定植時期に植え傷みしないような育苗と定植方法、それに肥焼けさせない追肥をするという、管理方法を老板たちに普及していきたい。

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春穫り高菜:11月上旬を中心に、一部遅れて11月中旬の定植になった。これも好天で定植後の生育が進んでいる。

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