2010年08月05日|産地レポート(豊寧)
現地レポート2010年 豊寧大根基地
6月中旬目で平年より低目の気温で経過したが、7月上旬には35℃を超える高温が4日連続で出現する記録的な高温になった。7月中旬には一時気温が下がったが、7月下旬には気温が上昇し、8月4日までの約20日間連続して高温が続いた。
この高温の期間中、大気の状態が不安定で、たびたび大きな雨や降雹があり、収穫間近の大根に多大な被害をもたらし、大根の一部にこの高温で軟腐病や黒腐れ病などの病害も発生した。
生育は順調だったが、大雨を伴った降雹があり、その時に既に抽根していた大根は、雹によって傷ついて一級品として使用するのが難しいようだ。大雨で流された大根圃場もみられた。
また、土壌水分が多い中での収穫になり、大根を抜くときに水分を多く含んだ大根にひび割れ現象が多く発生して一級品率を下げている。しかし、雨の影響で虫害の防除が出来ていて、問題はない。
虫害の防除も問題なく実施され、農薬の管理もできている。7月中旬からの高温と降水量が多く裂根や収穫時の割れ・折れ・疫病などの発生がみられるものの、出荷予定に対して不足するような被害ではない見込みです。
毎年変化する気象条件の中で、それによって被害の程度の差はありますが影響を受けながら、農家のみなさんが頑張っています。天災ですが例えば雹で傷ついた大根を何とか購入してもらえないかなど、原料部も電話に追いかけられながらそれぞれ頑張っています。
これら気象災害に悩まされながらも、基本的な管理技術は向上していて安全・安心の管理はできていますし、出荷予定に対しての生産ができるような原料部と農家との良い関係ができているようです。