2009年04月25日|産地レポート(厦門)
現地レポート2009年 福建省晋江地区 青首大根
弊社の基地のある福建省晋江地区では突然4月19日20時から大きな雨が降り出し、20日の朝4時までの8時間強い風を伴った暴雨があり、道路には水が上がり、弊社の農場事務所の中にまで水が入る状況でした。
この大雨によって畦間に水が溜まったということですが、一部の土地の低い所を除いては20日午後には畦間に溜まった水を排出することが出来、被害を最小限に抑えられました。
左写真は日本時間で4時(中国時間で3時)の気象図ですが、○記しを付けた晋江地区を含めた所ではかなり厚い雲だったようです。
作物の栽培では水の管理がとても大事になってきます。土壌が乾燥している時に十分な潅水をすることができ、大雨が降った時にも迅速に排水を行うことができることがポイントとなります。
今回の現地レポートでは、今までとは違い今回の大雨で排水が遅れてしまったところの大根の経過から、水管理の重要性についてお伝えさせていただきます。
今回の大雨で上記の対策が十分に取られておらず長時間水が溜まった一部の畑では、写真のように葉が萎れてしまっています。
被害状態が酷く悪化するとそのまま枯れてしまったり、腐ったりしてしまいます。
また、そこまでいかなくとも、生育初期から中期にあたると岐根(根がわかれて育ってしまうこと)の原因となります。
上記の場所では4月23日の時点でも畦を掘ってみると水が滲みだしてくる状況でした。
計画的に数量を確保するために出来るだけ様々な気象条件でも対応できるような栽培管理が必要となってきます。
そのため、弊社では、大雨時には排水が適切に行えるように
・水はけが良い圃場選定
・排水溝の整備
・高畦
にし、水による害を未然に防ぐような対策を取っています。
次回の現地レポートではもうすぐ収穫になる上海市祟明島地区の青首大根の状況をお伝えさせていただきます。