2008年03月30日|産地レポート(上海)
現地レポート2008年 上海市崇明島地区 青首大根
2月14日から本格的な播種を開始したこちらの地区では、現在までに45日が経過しました。
初期に播種を行ったものは現在肥大期に入っています。
こちらでは、今期播種を行った全てのものでトンネルマルチ栽培を行っています。トンネルマルチは、保温効果を得ることを目的として気温の低い冬に播種を行う場合に使用します。ビニールハウスでの栽培よりも効果は落ちますが、害虫の飛来を防ぐことが出来るために通常の露地栽培に比べ高い産量を上げることができます。トンネル内の温度が38℃以上になると葉が焼けてしまうことから温度を観察しトンネルを外す時期を見ますが、おおよそ外気温が24℃になる日が続いた場合にはトンネルを外す目安となります。こちらの地区では今週中にマルチを外す計画を立てています。
左写真は、左から(1〜3)1月25日、(4〜5)2月16日、(5〜6)2月19日に播種を行ったものです。1月25日に播種をおこなった1.5畝では,2月上旬に降った雪の影響から現在すでに抽台現象が見られました。播種後種が水分を含んだ時点で低温に遭遇すると花芽の分化が起こり、抽台現象がみられます。