2008年02月20日|産地レポート(厦門)
現地レポート2008年 福建省晋江地区青首大根
前回の現地レポートでもお伝えいたしましたが、2月上旬には上海地区などでは珍しく雪が降るなど、中国各地で気温の低下が見られました。
この気候の変化は、弊社基地のある晋江地区でも見られました。
長く雨が降らなかったこちらの地区でも雨が連日降るなどのうれしい反面、気温が著しく低下したため大根の生育もそれに併せ遅れてしまっています。
寒気が到来するまでのこの地区の気温は、例年に比べそれほど高くはなかったものの、暖かい日が続いていることから、比較的順調に進んでおりました。
通常は、この時期に収穫になるものは播種から78日程になりますが、気温が低くなっている現在は収穫までに80日以上もかかっています。
各播種日ごとの生育状況を見てみますと、生育はやはり遅い傾向が見られました。
下写真は12月30日に播種を行ったものですが、平均が重量35g、直径が1.5cm程と例年の同時期のものと比べ遅れています。
その他気温が低くなると、根が短いものが多く見られるようになります。弊社では、この時期に収穫される大根の長さが確保することが出来るように例年試験を行っています。
晋江地区の試験栽培は今期で、5年目になりますが毎年結果の良い品種を翌年に続けて栽培を行うようにし、様々な気候下で対応出来る品種を選出するようにします。
上写真は、今期の試験品種の一部ですがこの中では肌質は良いものの、根形が従来の品種に劣ることが分かりました。
今期9月25日から始まった播種は遂に今月末をもって完了する予定です。4ヶ月間に渡る長い播種期間でしたが、今後更に5月上旬の収穫終了まで品質が良いものを続けて生産するためにしっかりと管理を行っていきます。