2007年12月26日|産地レポート(厦門)
現地レポート2007年 福建省晋江地区青首大根
現在毎日たくさんの大根が収穫されている晋江地区ですが、今回は、収穫以外の状況についてお伝えさせていただきたいと思います。
栽培を行っているこちらの晋江地区でも、冬季には気温が下がり11月上中旬以降に播種を行った大根は根が短い傾向が毎年見られています。
そのため、弊社ではこの期間の大根には畦にビニールマルチを被せることによってこれらの防除対策をとっています。
昨年度は11月20日からビニールマルチの使用を始めましたが、今期はさらに期間を早め11月10日からはじめました。
上記のビニールマルチの使用と併せ、品種の面からも長さの取れるものを確保するために毎年数種類の試験栽培を行っています。
現在この時期に弊社で使用している品種も長さの面で優れているものの、さらに安定した産量を上げるためによりよい品種を探し出す作業が重要になります。
昨年度の栽培では、高温が長く続いたことも影響し、「キスジノミハムシ」による食害が多く見られました。そのため、今期からは昨年度の反省から高温下でも防除をしっかり行えるような防除体系を実践しています。
その効果が見られており、現在の圃場では大きな虫害の発生は見られていません。
しかし、一部では「センチュウ」の発生が見られていることからこちらの対策を行う必要があります。
収穫された大根はその日の内に工場に運びこまれ、直ちに洗浄、冷蔵庫保管が行われます。収穫後圃場に置かれている時間が長くなってしまうと鮮度が落ちることと併せ、表面に付着した泥が落ちにくくなってしまいます。
こちらの産地では、以後も来年度2月いっぱいまで播種作業、収穫作業を平行して行っていきます。以後も定期的にこちらの栽培状況をお伝えさせていただきます。