2007年08月12日|産地レポート(豊寧)
現地レポート2007年 豊寧地区白首大根
今までの現地レポートでは、青首大根の栽培状況を中心としてお伝えさせていただいておりましたが、今回は白首大根の栽培の様子を中心としてお伝えさせていただきます。<br><br><br>
今期の豊寧地区の白首大根は、6月18日から播種を開始し7月20日までに389畝の播種を行いました。白首大根は主に沢庵漬けに用いられ、青首大根よりも細長く、根の首が白いことが特徴として挙げられます。白首大根の栽培管理方法は基本的には青首大根と同様に行います。
豊寧基地で現在栽培されている白首大根は、播種から現在まで順調に生育しており、大きな虫害、生育不良などは見られておりません。
左写真は、白首大根で今期最も早い6月18日に播種を行ったものですが、既に収穫間近の状態にまで成長していました。
白首大根の栽培管理の注意点といたしまして、白首大根は肥大期に入り収穫間近になると地表面から上に出てくる根の部分が大きくなることから、その部分から発散される水分が大きくなり、気候、土壌が乾燥状態ではスが入ってしまうことがあります。
そのため、なるべく乾燥状態を避けるため、乾燥時には、土壌中の水分を適度に保つように潅水し調整を行います。
豊寧の弊社基地での潅水は、全てスプリンクラー方式を採用して行っております。この潅水方法の利点として、1.手間がかからない、2.圃場全体に均等に水が行き渡りやすい、3.潅水量を調整しやすいなどが挙げられます。
しかし、風が強いときなどは極端に一定方向に偏ってしまう恐れがあることから注意が必要になります。
今期の豊寧地区の白首大根は、青首大根と同様に9月下旬迄収穫を行い、その後は唐山地区での収穫となります。今期の白首大根も品質が良く、左写真の様な姿形が綺麗なものが多く収穫出来そうです。