2007年06月01日|産地レポート(豊寧)
現地レポート2007年 豊寧 青首大根
現在中国北方の内モンゴル自治区近くに位置する豊寧では、6月下旬から9月下旬までの大根を収穫する目的で、4月22日から播種作業を開始しました。
4月中旬には気温が低くかったことから播種時期を遅らせましたが、それ以降は若干降水量が少ないものの大きな問題も見られず6月1日現在までに431畝の播種を完了しました。
左写真は、今期最初4月23日に播種を行った大根です。現在播種から40日程が経過し、根の肥大時期に入っています。
これらを抜き取って見てみると平均的なもので左写真の様に直径が1.7cm〜2.0cm程に生育していました。今後、日を追うごとに根が肥大し後20日程で収穫できるものと思います。
大根に大きな被害をもたらす「キスジノミハムシ」、「タネバエ」などによる害虫による食害は、確認された時点では、すでに手遅れになる場合が多いことから、事前に効果のある防除方法を取ることが重要になります。 そのため、各圃場場所の状況を含め定期的に栽培管理者と栽培管理について打ち合わせを行いながら栽培を進めていきます。
我が社では、効果のある最小限の量で防除を行っていることから、防除方法と防除を行う時期が非常に重要になります。
夏の気温の高い時期は、栽培に適した温度で栽培を行う為、気温が上昇しない高所での栽培が必要になります。弊社豊寧基地は海抜660m以上の場所に設ていますが、豊寧基地内で海抜660mは最も低い場所になります。(東京タワーの海抜は約350mです。)下写真の圃場は、最も気温が高くなる時期8月上中旬の収穫を目的として、海抜1,060mの高所で栽培を行っています。