2007年05月17日|産地レポート(上海)
現地レポート2007年 崇明島 茄子
崇明島にて栽培を行っている茄子の収穫が4月上旬から始まりました。現在崇明島では、茄子の他キュウリ、大根の栽培を行っているため、農場の集荷場が賑やかになります。現在はまだ収穫が始まったばかりなことから、収穫量がさほど多くはありませんが6月、7月のピークに向けて適切な管理を行っていきます。
現在のハウス内の様子は、左写真の様になっています。今回の訪問時には、写真中の畦に使用されている黒色のビニールマルチを掛ける作業を行っていました。元々は透明のビニールマルチを使用しておりましたが、今後夏になり気温が高くなってくると、透明のマルチでは地温が高くなり生育不良を起こしやすいことから、地温の上がりにくい黒色のビニールマルチを使用するようにしています。また、黒色のビニールマルチには、雑草の生育を阻害する役割もあります。
左写真は仙台長茄子の果実生育途中段階の様子です。受精したものは、気温が暖かいと5〜7日程で収穫が出来る様になります。
最近の崇明島では、暖かい天候が続いていることから、受精から収穫までの期間が短くなっています。
午前11時15分のハウスの気温は31℃になっていました。日中は、多少暖かく38℃までハウス内の気温が上がっても問題はありませんが、気温が高すぎると果実の生育が早くなり茄子の皮表面の色が薄くなる現象が見られやすくなります。そのため、夜間の温度は18℃程度と気温を低く抑えて管理するようにします。
今後の生育に伴って枝葉が伸びてくるため、葉欠き作業、整枝剪定作業を行い適正な状態を保ちながら管理を行っていきます。