2007年05月08日|産地レポート(天津)
現地レポート2007年 河北省 唐山市
大新庄地区でビニールハウス内にて栽培を行っていた青首大根がもうすぐ収穫になります。今回は収穫直前の状況をお伝えさせていただきます。
ここでは、ビニールハウスを用いて2月28日から播種を開始しました。栽培前期には、雨天?曇天などの天候が続いたことにより、生育が遅れていましたが、現在は気温も上がってきていることから生育も進んでいます。
圃場内の大根には、生育不良、虫害なども見られず品質の良いものが多く収穫することが出来そうです。
今後数日で収穫することが出来る大根を測定しましたところ、直径が6.3cm、重量が650gになっていました。
また、生のまま試食しても辛みの全く無い甘い大根になっています。
この地区で使用しているビニールハウスには「暖棚」と呼ばれる、ハウスの片面がレンガで覆われているものと、冷棚」と呼ばれる全面がビニールで覆われているものの2つが使用されています。写真上が「暖棚」、写真下が「冷棚」です。
この片面がレンガ(土で作られているものもあります)で覆われている「暖棚」は、南は「江蘇省」から北は「内モンゴル」、「黒竜江省」まで使用されています。北方の冬期では、夜間の気温が大きく下がることから、なるべく外気温の影響を少なくしハウス内の気温を下げないようにするために、この方法が採られています。さらに寒さが厳しくなるとワラで作ったコモでビニール部分を覆うようにしています。
しかし、現在のように太陽が昇り気温が上昇すると、生育の速度の面から全面がビニールで覆われている「冷棚」の方がハウス内の気温が上がりやすいため、生育が早い傾向が見られました。